NASAでの講演を通して知った自分なりの伝え方

 『君はMaster of Innovationだ』
 『こんなの高校生の夏休みの宿題レベル』

どちらも僕の講演を聞いた人の反応です
同じ内容なのに、どうしてこんなにも差が生まれるのか
今回は、そのお話をします

僕が住んでいるアメリカのフロリダ州オーランドから
車で1時間ほどの東へ行くと、NASAのケネディ宇宙センターがあります

宇宙工学を学んでいた学生の頃、2004年の9月にオーランド旅行をしました
ケネディ宇宙センターだけでなく、シルク・ドゥ・ソレイユのラヌーバも見ていて
当時の僕は

将来、NASAのケネディ宇宙センターの職員として戻って来たい

と思っていました
まさか6年後に、エンジニアとしてですらなく
シルクドゥソレイユのパフォーマーとして戻ってくるとは思わず・・・

そんなNASAのケネディ宇宙センター内にある
Asian-American Pacific Islander Heritage(APAC)という団体から
2015年5月にゲストスピーカーとして呼んで講演しました
これがきっかけで、2016年11月には同じくケネディ宇宙センターで開催されたInnovation Expoにスピーカーとして呼んで頂き、また2017年5月には、APACにて宇宙飛行士の野口聡一さんのスピーチの後の閉会プレゼンテーションを任せて頂くことができ、感謝状までもらうことができました

NASAから表彰されるような講演ですが、同じ内容ことを
とある習い事の先生だったり、旅行代理店関係者だったりと、そういう一般の方々に話すと

 『こんなの高校生の夏休みの宿題レベルじゃないの?』

という反応でした

講演を聞いたNASAの職員や技術者達が僕をMaster of Innovation(革新のマスター)と言うような話が
夏休みの宿題レベル、と言われる現象

これはどういうことかというと

NASAの人は
 ”実際に僕がどうやってイノベーションを起こしたのかを知りたい”
一方で、知人たちは
 ”キャッチ-な言葉で、あっと驚くようなセンセーショナルな話が聞きたい”
ということだったと言えるでしょう

人は、正しい情報よりも、自分が聞きたい情報を聞きたがります

例えばダイエット
どうやったら効果的に痩せられますか?と聞かれると
 ”適度な運動、適度な食事制限、姿勢の矯正”
と答えますが、この返答に対して多くのダイエッター(こう呼ばれてるかは?)の人たちは

 『そんなこと分かってるけど欲しいのはそんな答えじゃない』
 『〇〇を食べたら痩せる、とか、そういう簡単で楽なのは?』

と言われ、いやいやそうじゃないでしょ、と思ったこともしばしば
断食や何か1つだけ食べるようなダイエットは、効果に即効性があり、一時的にダイエットに成功したように思えても、リバウンドを起こしやすい体になるなど、当初の思いとは違った結果になりがちです

僕の講演では、ダイエットで言うところの、”適度な運動、適度な食事制限、姿勢の矯正”についてそのままに話します
キャッチ-な言葉で聞く人の気持ちを高揚させて、その場での満足感だけで何も残らない、みたいな話はしません

僕の講演では、主に大学生以上を対象にした場合、イノベーションがテーマの1つになります
エンジニアからアーティストへの転身
一見すると正反対の分野に見えますが、僕にとっては同じこと
職業が変わっただけで、やってることの本質は同じで、ちょっとした変化でしかありません

そこの具体的な部分についての話をしています

本質的なものってすごくシンプルです

このシンプルさ気づき、実践し、結果を出したことは
実際の仕事でイノベーションを求められるNASAの人たちには刺激のある話で
だからこそ、Master of Innovationと言っていただき、表彰まで受けることができたわけで
逆に、イノベーションを起こす必要を感じていない人たちにとっては
シンプルな本質の話はドラマチックではなく、夏休みの宿題レベルに聞こえたわけです

夏休みの宿題レベルのシンプルな言葉で、イノベーションの鍵を伝える
それが僕の講演です